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田中琴葉や喜多見柚が好き

sSRのシンデレラ灯織コミュを勝手に改造する

最近シャニマスを楽しんでいます(あまりに久しぶりの更新で前回記事時点ではシャニマス始まってなかったらしい)。

テキストが本当によくて、適度なリアリティ(リアルとは必ずしも一致しない)でさくさく読み進められます。おかげでPとアイドルだったりアイドル同士の関係だったりからキャラクターの魅力にズブズブ嵌っています。正直始まる前はまだ増やすんかいとか思っていましたが、蓋を開けてみれば他との差別化という点でもしっかりしている良質なコンテンツだったので、これからじっくりと育っていってほしいと思っています。

テキストという点でさらに具体例を挙げて褒めれば、今回のpSSR凛世も素晴らしかった。「思い出~!人権~!」とか言いながら引いて(50連で2凸まで来ました)コミュを見たのですが、その予想以上の出来にひっくり返りました。ガシャの時のフラッシュ演出も、コミュを読むと初見で感じた綺麗以上の感情が乗って2度おいしい作りになっています。基本はテキストボックスにセリフを表示するだけという制約の中で、巧みに演出も織り込みながら情緒を感じさせる力量は流石で、こういった体験はなかなか他では得られないと思います。個人的には同人誌などで得られる感情に近く(まああっちは好き勝手出来るので)、公式としてその域に達しているのはすごいの一言です。

 

さて、話があちこち行っていますが今回のテーマは同時にガシャに追加されたsSR【魔法の階段を上って…】風野灯織についてです。以下コミュに関するネタバレがあります。

このカード、性能面でもオーディションマスタリーという興味深いスキルで話題になりましたが、コミュでもカードイラストとコミュ内1枚絵が違うというサプライズがありました。で、コミュを最初に見たとき倍速で見ていたので、細部まであまりちゃんと読まずところどころ自分で適当に補完して、結果として神ストーリーが出来上がったので大絶賛したわけです。ところが、Twitterであるツイートを見てあれ?となって見返すと、確かに少し自分が思ってたのとは違っていました。私としてはそれでも別によかったのですが、これでは確かに人によっては絵が変わったことで騙されたと思うかもしれません。そこで、せっかく勘違いをしてしまったのですから、本来解釈するほどでもないこのコミュを無理やりこねくり回してみたいと思います。

【実際のコミュ】

最後の下りから灯織が王子様としてPを想起していたことが示唆されます。1つ目のイベントから実際に読み合わせで王子役をやっていたのがめぐるだと思われるので、絵の変化はカードイラストが実際の状況に合わせたもの、コミュ内絵が灯織のイメージ(王子はP)という風に使い分けられています。

私はあまり地雷というものはないしうちのめぐるは灯織に報われない好意を抱いていることがあるので解釈一致なのですが、じゅりなつなどでサポートアイドルに百合を見に来ている人たちにとっては期待していためぐひおが見られずいい迷惑かもしれません。絵が変わるという斬新な演出も立場によって評価が割れてしまうでしょう。

【初見で思ったこと】

初見では、最後の真乃がプロデューサーのことを話題に出すのを見逃していました。加えて絵の王子様役がPであるという認識にも至らず、私の中では灯織はめぐるのこと思って演じていたことになりました。そうして早とちりによる「演じている人:誰か、灯織脳内:めぐる」という構図ができて、神コミュだと思ったわけです。

ところがよくよく考えると上記のように実際に王子役を演じていたのがめぐるなわけですから、残念ながらこれは矛盾しているわけです。

【めぐひおを諦めない】

そこで、真乃の「プロデューサー?」というセリフをカットしてしまい、とりあえず灯織がめぐるを思っていたということにしてしまいましょう。その上で絵が変わった理由を考えると、なかなかいい感じのストーリーが出てくるんじゃないでしょうか?

「王子様への思いを強くしようと意識しながら演技した灯織。演技中は集中していたので気付かなかったが、めぐるに誰を想像していたのか聞かれて自分がめぐるのことを考えていたことに気付き…」

あ、いいじゃん。完璧だわ。めぐる目の前にいただろとか言うなよ。灯織は演技にのめりこむタイプだから演技中はそういうことは意識には上らないんだよ。

 

…思ったほどは上手くいきませんでしたが、このシチュエーションはポジションを変えるだけでだいぶ楽しめることがわかりました。いずれにせよ、今回のコミュも(少なくとも個人的には)非常によいものでした。絵の一部を変えるなんてことができるのならば、今後もいろいろなシチュエーションで使えそうです。これからも創意工夫を凝らした演出で彩られるシャニマスの物語を楽しみにしています。