倉庫

田中琴葉や喜多見柚が好き

5.5現在のCoMETIK印象

先日開催されたシャニマス5.5thライブを配信で楽しませてもらいました。中でもコメティックの初参戦は今回のライブの目玉とも言えた点でしょう。ほとんどキャラクターに関する情報が出ていない中でライブで手探りしていくというのはなかなか新鮮で面白い経験でした。せっかくなので、このなにも分かっちゃいない現時点での印象を散漫にではありますが言葉にして残しておけたらいいなと思いました。

ライブ感想

  • 初見思ったことを正直に言ってしまうと、そもそも曲の方向性がどっちかというとライブパフォーマンスするのに向いていないんじゃないかと感じました。ボカロ系はおろか音楽系コンテンツ全般にほとんど触れたことがない私の言うことなのでだいぶ頓珍漢であろうとは思うのですが、こういう楽曲は声にもゴリゴリにエフェクト掛けたりとかで楽器の一部みたいに計算して組み込んだ時の良さがあるのではないかなと。とはいえアーカイブを5回以上見返しているので、なんだかんだ引き込まれたんだと思います。ビジュアル面で言えば、ちょこちょこあるフォーメーション移動がどれもカッコよく決まっていて良かったです。表情管理も見どころで、今後こちらもキャラクターを知っていくにつれ益々魅力を増していきそうに思います。
  • 郁田はるき(小澤さん)は柔らかくも芯のある歌声がとても印象的でした。コメティック楽曲の「高校生(~二十歳)から見た世界を等身大に切り取った」感が際立つように思え、ばっちりと嵌っていたように感じます。「くだらないや」を始め感情表現も随所にあふれていて、この点はライブの方が音源より良さが出ていた点かなと思いました。
  • 鈴木羽那(三川さん)はダンスというか立ち姿そのものがめちゃくちゃバシッと決まってたなという感想です。あと、キャラクターのプロフィールとかサンプルボイスとかなにも入れずに見たところ自己紹介の第一声でひっくり返りました。あれはズル。
  • 斑鳩ルカ(川口さん)は初見ではなかったというのもありますが、いろんな方向に振ってなお抜群の安定感と言う感じ。構成上キラキラした全体曲を歌う場面も多かったですが、歌唱解釈の難儀さが偲ばれてこの人には多めに渡してあげて…という謎目線の感想を抱きました。そもそもルカのここまでの軌跡自体、スタッフは(オタクには別にいいけど)川口さんには一回ごめんなさいしといた方がいいよねって(?)
  • CANVASの3曲が揃って披露されましたが、曲の好みで言えば「平行線の美学」が一番でしょうか。発狂ピアノすき。「くだらないや」のイントロでアルティメットトゥルースを何となく思い出しましたが、検索しても誰も言ってませんでした(たぶんそもそもこの程度の一致度は珍しくなくて、貧困な私のメロディアーカイブにたまたまあったのがそれという話)。歌詞に関しては、全体の方向が(内容はともかく)日本語としてあんまり好みと合ってないかもというのが正直なところです。私の好き嫌いで形式上分かりやすい要素が感嘆詞/終助詞/指示語が出るたびにポイントが下がるというやつなんですが、それを感じた部分はあったとはいえ他曲と比べて特徴的だったかといえばそうとも言い切れず。やはり口語調が強かったことが原因かもしれません。そもそも私の普段の視聴体験では歌詞をあんまり言語として真面目に処理していないところがあります。ところが口語調というのは意味が届きやすいため、普段受け取っていないものを受け取ったことにより困惑してしまったという可能性があります。もっとも口語がダメとかでは全くなく、上で述べた等身大感を出すのに非常に有効であるのは理解しているので、うまいこと受け取れるようになりたいなあという感じです。

キャラクター印象

  • ひとことで言えば鈴木が「ハマるかも」で郁田が「ハマりたい」という感じ。とりあえず名字で行きます。
  • 鈴木はビジュアル・ボイス・台詞から出ている美少女オーラが凄くてそれだけでやられてしまいそうになります。ライブ挨拶でしれっと方言入れてきたのとか反則だと思います。方言女子じゃないのに言葉端にだけ匂わせるなんて!内面の方だとセンター曲である「平行線の美学」が(歌詞について上で悪し様に言ってしまったけれど)なかなか興味深い美学を感じさせてくれます。私個人としては温かさを感じる部分もあるものですが、これってだいぶ「くもりガラス」のイルミネに対するアンチテーゼになっている気がします。雛菜にはちょっと近いかも。さらっと「自分って何ですか?」とか言いそう…というのは薄い感想ですが、どこまでパーソナリティが楽曲に反映されているのか非常に気になります。
  • 郁田に感じているものを身も蓋もなく言ってしまうと、結局唯一性への憧れなのかなと思います。「クリエイター気質」という単語のなんと甘美なことか。こういう自分の世界を持っている人に対しては傲慢にも「そのまま育ちな…」という感想を抱きがちです。彼女の感性に焦点が当たる展開は比較的ありそうかなという印象ですが、近いポジションのあさひの扱いなども考えるとシャニマスがどういう舵取りをするのか楽しみになります。
  • で、彼女たちがルカとCoMETIKを組むんですか…?ルカの現状位置が(主にジエピをどう置けばいいか分かってないせいで)曖昧なのが痛いですが、普通に考えたらルカとユニット組んでもらいますと言われたらルカの優しさとかは一旦脇に行って「えぇ…」となりそうなものです。ボイスドラマとか旧Twitter企画とかで見られるようなルカとの関係にはどうやったら到達できるものでしょうか。彼女たちが実は割とライトに「カミサマ」を消費する人たちだったというのは構図としては面白そうなんですが、さすがに矛盾があり過ぎて違いそうです。
  • 楽曲やユニットイメージはなかなかに過激ですが、彼女たち自身がWINGで爆弾落としてくるみたいなのは今のところそこまで可能性高くないかなと思っています(違ってもびっくりするだけなので全然良いです)。キャラクターに対して闇深闇深と指さして遊ぶのはシーズ周りで十分やったかなという勝手な感想と、「普通」の中にもいろいろ抱えてるものあるんですよという方向性でコメティックらしさが出てくると結構面白いんじゃないかなという期待を込めての所感になります。いずれにせよ、現時点における個人のふわふわ感とユニットイメージとのギャップは確実に意図して演出されたものなので、そこをどう料理してくるかというのは非常に楽しみです。

なんやかやでだらだらと延びてしまいました。思い返すとシャニマスの追加ユニットが衝撃を与えなかったことなどないので、enza版への参戦も告知されて嫌が応にも期待が高まっています。はやく今冬になってWINGをやりたい!